- 木の住まいをデザインする
- 木へのこだわり
- 強い構造Jパネルと
Dボルト! - 頑丈で気持ちのよい
住まいの提案
災害から住まいを守る。地震に負けない木の家は、如何にして可能か?
どうしたら地震のエネルギーを巧みに吸収できるのか?市場にない部品を開発しました。
1995年、阪神淡路大震災が起きました。その翌年、わたしたちは木構造住宅研究所を設立しました。強い地震に抗し得る木の家をテーマに、みんなの英知を結集して、耐震や防火性能などに優れた住宅部品を生み出してきました。木心知スタンダードは、その成果をしっかりと組み込んだ建物になっています。
Jパネルは、問題とされる間伐材の製品化に成功した稀有な例とされます。乾燥された中小径木(間伐材)を挽き板にして、繊維方向にくっつけ、三層重ねて構造用パネルにしました。パネルの表・裏面は長手方向に木目が流れています。
中央の層は、この直交する短手方向に木目が流れるように貼られます。木の繊維をネット状にし、一体化することで、木目と直交する方向の力の弱い木材の弱点を克服しているのです。それは合板と同じ原理ですが、合板が何層もの接着材で固められているのに対し、Jパネルはムクの国産杉を三枚サンドイッチしているだけなので、接着材が少量で済むこと(木材細胞による結合を促す水性のノンホルマリン接着剤を利用)、表面は杉板そのものなのでムク材と変らない質感を持ち、その質感や木の香りを楽しめることなどが大きな特徴として挙げられます。
耐力壁として大臣認定取得。
木心知スタンダードは、このJパネルを壁・床に用い、柱や梁と一体化させます。 床は水平構面(四周釘打ち・・床倍率3.0倍)の個性を確保させ、壁は溝を掘って、そこにJパネルを落とし込みます。地震で問題の水平力を、壁全体で支えます。2000年に耐力壁として大臣認定(壁倍率2.5倍)を取得しました。
2008年には、Jパネルと杉板と断熱材(パーフェクトバリア)による外壁防火構造(防火構造30分)の大臣認定を取得し、構造面材と防火面材の両方の性能の高さが立証されました。
またJパネルは厚いので断熱性能が高く、それを柱間に差し込むことで気密が保たれ、冬暖かく夏に涼しく、外部の音を軽減する効果もあります。
Jパネル・断熱材(パーフェクトバリア)・杉板による防火構造仕様としても大臣認定取得。
水平構面としても性能証明書取得。(4周釘打ち:床倍率3.0倍)
と梁など、構造軸組の部材を接合します。この金物の良さは、金物が材の芯に入り、木が持つ断熱性により、結露しにくく防錆効果が高いことです。材の中心部同士がガッチリと結合されることにより、力が偏心せず、強度は羽子板ボルトの2.5倍の強さがあることが、破壊試験で実証されています。木と金属の性質を読み取り、地震に揺られて生じるめり込みを避けながら、強力にふんばれる接合金物がDボルトです。
この金物がうれしいことは、意匠的には金物が目立たず、構造材の化粧表しに最適なことです。木の家なので、不粋に金属が顔を出して欲しくありませんので・・・。
Dボルトは、このデザイン性が高く評価されて、1998年のグッドデザイン賞を受賞、また、Jパネルも、2001年に受賞しています。
金物が目立たず化粧構造材現しに最適。
棟木・登梁の接合(両引き)
胴差・柱の接合(片引き)
基礎と柱の接合
胴差・柱の接合(両引き)