(内田様 / 下屋様 / 足立様 / 岩﨑様)
内田様平成26年10月完成
終の住処「ついのすみか」
広辞苑によれば「ついのすみか」とは
1、終生住んでいるべきところ
2、最後にすむ所、死後に落ち着く所
- 来年の正月が来れば「コーレイシャ」と言われる歳をむかえ、―老人ではない。老人保険法によれば、40歳になったら老人なのである。定期検診の通知は老人としてのお墨付きなのである。
それはともかく、人生も、最終コーナーを回り、そろそろゴールが見えてきた時、家を建てようと思った。
私のような日傭稼ぎはその日の暮しには困らないが、それも健康あってのこと。
私に何かあっても雨露しのげる処さえあれば家族=妻は安心して「それから」を暮らしていけるハズ。
という訳で、妻のやりたいように建ててもらう事にした。
わたしはできるだけ口出ししないようにした(ツモリ)である。
事実、外遊びの好きな私の要望は濡れ縁と庇だけだった(ハズ)。
- 私は平塚の須賀で生まれ育った。今では幸町なんていうが須賀のほうがピッタリくる海辺の町だ。三十数年振りに戻ってきたけれど、周りはかつてこの街を支えてきた商店街の残骸が広がり、前も後ろもお寺という殺風景な所で最後に住むにふさわしい処なんだろうかと思っていた。
- これがまあ終の住処か雪五尺 一茶
自分はこういう雪深い所で今までもこれからも住んで行くんだなという句なんだそうだ。
私はこの文章を書こうとしてまず最初に浮かんだ言葉、「ついのすみか」を辞書で引いてみるまで
一茶が人生の最後にたどりついた所への諦めにも似た心境を詠んだ句と思っていた。しかし「終生住んでいるべきところ」としてこれを読むとその土地への愛着や住んでいく事への決意といったものまで伝わってくる。これが「住む」ということの本質なんだと思う。
- こ家が出来上がって、中に入っての第一印象はまず温かいと思った。
杉という木の持つ味なのか、やわらかくふわっとしていて生き物の胎の中にいる感じ。
木の香りに包まれて森の中に寝ているやすらぎのようなものを感じる。
- この家はいわば荒地に芽吹いた一本の木。この家が有る事で殺風景なこの町に緑が育ちやがて大きな森になる。そんな家で有ったら良いなと思う。水やこやしをやって大きく育てていきたい。
- 海辺のこの家も好きだけれど
山の中の家も良いね!周りに畑を作って一日野良仕事
そんな話を妻としている。
何年先になるのかはわからないけれど…
その時はよろしくお願いしますよ村上さん!
下屋様平成26年8月完成
秦野ならこんな家、里山暮らしのお手本です
2011年4月、菩提の里山づくりの会に参加していました。 東北の震災以来、津波と原発事故の映像ばかり見ていた私の目に、里山の春の輝きが、鮮明に焼き付きて離れない・・・・これが秦野暮らしのきっかけです。
- 施工は地元の業者さんにと思っていたところ、自然農の学びの畑からの帰り道に見学会を目にし、泥を払ってお邪魔したのが、村上さんとの出会いです。最近の木造住宅は、工業製品の組み合わせが多く、気詰まりだと思っていたので、木工事の造作を厭わないところを探していました。最初の打ち合わで谷中さんが、随分と楽しそうに技術的な話をなさるので、良い監督さんだと思い、お願いしました。私は設計の仕事をしていましたが、木造住宅の経験はほとんど無いので、谷中さんにいろいろと教わりながら進めました。仕様の決定までには、技術とコストの検討を重ね、長期の渡り、根気よくお付き合い頂き、大変有難いと思いました。がままを聞いてもらえそう。う~ん、きめちゃうか。2013年2月のこと。
- 設備の仕様は、夫のこだわりも強く、私も操作の平易さを求め、いろいろ検討して頂き、二転三転・・・五転位した後、今の形に決まりました。暖房は薪ストーブ、給湯は太陽熱温水器、それに太陽光発電と蓄電池までついています。仕上げの仕様は、外壁のそとん壁、内壁のモイスなど使い慣れない素材がありましたが、良く研究され、セミナーにまで参加して頂きました。職人さんたちの熱意も感じられ、活気のある楽しい現場でした。
- カタログを見ていて目にとまった可動ルーバー雨戸(採風用)は、思った以上に使い勝手が良く、真夏には助かりました。水回りはコルクタイルにしたので、気兼ねなく使えて気に入っています。杉板の床は、柔らかいのですぐ傷が付きますが、それもまたご愛嬌と思えるのが、無垢材の良さかな・・・と解釈するのがコツのようです。引越しは後になりますが、村上社長作のビオトープのメダカに餌をやるために、毎週通っています。和室の猫間障子から見るビオトープは、風情があって良いと評判です。
- この通信に村上社長も書かれていますが、秦野は美しい里山が広がっています。これは、自然と人とが長年かかわり、築き上げてきた素晴らしい財産です。古来より、日本の文化は、農と共に育まれました。秦野は、それが未だ途切れず受け継がれている貴重な場ではないかと思うのです。先日、十五夜のお団子(饅頭のよう)を頂きました。一〇月には、十三夜のお団子を配るのだそうです。この豊かで暖かな風土に馴染み、家族の暮らしを守る暖かな家を、村上建設さんには、作り続けて欲しいと思います。私達も此処に住まい、微力ながら里山を守る一員になりたいと願っています。
- この度は大変お世話になりました。皆様との出会いに感謝しております。二〇一四年 九月三〇日 下屋
足立様平成26年6月完成
ご夫婦仲良く自ら設計した楽しい住まい
ちいさくても明るくて「居場所」がたくさんある「おうち」に暮らしたい、そんな思いではじめた家づくり。村上建設さんのおかげで理想が実現しました!
- はじまり
- 2012年夏、夫36歳、妻35歳、長男0歳
子供も生まれたし、住宅ローンのことも考えるとそろそろ家建てちゃおうかな。
で、家づくりスタート。
土地探しをしている中、タウンニュースで村上建設のことを知り、モデルハウス「木ごこちのいい家」の見学をお願いする。モデルハウス、というか社長の自宅じゃん。しかも「使い込まれた感」が半端ない。これが逆にこちらの興味を引き付ける。はじめて会った社長は気さくだけど控え目で、そして色々とわがままを聞いてもらえそう。う~ん、きめちゃうか。2013年2月のこと。 - つづきまして設計
- モデルハウス見学、というか社長邸お宅訪問から約5ヶ月、土地を決めたのでいよいよ家の設計へ。
自分たちで考えた平面計画案を持ち込む。こういうのは嫌がられちゃうかな~と思っていたけど社長は特にそんなそぶりもなく「じゃあちょっと預かって、柱の位置とか確認してみますね~」て感じで受け取ってくれた。「ここの土地だったらもう少し安くできたかもしれないですね」なんて気になる一言を付けくわえながら。もう買っちゃったよっ。
何度か打合せを重ねて一応設計完了。2013年10月頃。 - つづきまして工事
- (1)まだまだ家が成長していきそうなところ
家族の変化や成長、その時の気分にあわせて家も少しずつ変わっていくんじゃないかと期待している。
現在は植物を少しずつ増やして、雰囲気の良い庭づくりを進行中。植栽をお願いした山野草家に怒られないようにしながら。
(2)家の中でいろんな見え方が発見できるところ
中庭を見る、階段から見下ろす、天井を見上げる、扉を閉める・明け放つ、朝・昼・夜、小さな家の中にいろんな表情が見える。すごく楽しい。特に土間空間は過ごし方にも家の雰囲気づくりにも大きな可能性がありそう。
- つづきましてお気に入り
- 瀬野尾さんには、こちらの我儘に一つ一つ対応いただき、本当にありがとうございました。
開発・建設に当たっての近隣への対応等も頼もしくこなしていただき、心強い限りでした。雑談の中では、子育ての先輩としていろいろなお話を聞けたりして、本当に楽しかったです。
これからもちょくちょく来てくださいね。 - おわりに
- 家づくりを始めた時は、まだやっと寝返りができるくらいだった息子が引っ越しの頃にはお話が上手に。
新居もお気に入りのようで「あたらしいの(・)おうちにかえる」とか「あたらしいの(・)おうちかっこい」とか。
まだまだいっぱい楽しい居場所を発見できるといいね。君にはまだ秘密にしている場所もあるよ。
「きょう、しゃちょおさんくるかなあ?」「せのおさんかえっちゃった?」
村上建設の皆様、これからもどうぞよろしくお願い致します。
2014年秋、夫38歳、妻37歳、長男2歳半 慌ただしい毎日を送りつつも、楽しい「おうち」を実感中。
岩﨑様平成25年12月完成
家族みんなが健康で楽しく暮らせる事!!
築60年の家を建て直す。私が岩﨑家に入って初めての課題であり、家族皆の共同作業となりました。先ず、最初にテーマを出すことにしました。
- いきさつ
- それは「家族みんなが健康で楽しく暮らせる事!!」ありきたりだが、なかなか簡単な様で非常に難しく奥が深い。
そんな中、2011年夏、家族みんなの夢がいよいよ動き出す。
施工業者選びから始まり、ご縁あって村上建設さんと出会う事ができました。
- 設計等
- 家を設計する。家族皆、慣れない中、沢山の課題をクリアしながらゼロからの物を100にする為にかんばってきた。そんな思いが完成した頃には、安心感と達成感で何とも言えない喜びを噛み締めた瞬間でした。我が家は、完全な二世帯というスタイルを選ばずに、しかし、お互いのプライベートな空間は大事にしていきたいと言う条件を取り入れた家に出来上がった。シンプルだけど、家族一人一人の行動が、ストレスにならない様な工夫になったと思います。
- 使い心地
- 先ず、第一に、新しい家に慣れるまでに時間がかからなかった事。自然とリビングで家族団欒、会話が弾みます。我が家の愛犬の『メル』も皆の話に入りたいらしく、よく外からうらやましそうに覗いています。(笑)
寒い時期には、蒔ストーブが大活躍しております。 - 村上建設に一言
- 着工中は、私も妻も忙しく、中々参加できずに電話やメールのやりとりで失礼しました。そしてなによりも、この生活空間を形にしていただき村上建設の皆様、本当にありがとうございました。
家族一同